お味噌汁と、甘い香水。 私が高校生だった頃から住み着いている、大失恋の香りだ。 彼に振られた次の日の朝、私は駅のホームにいた。目的地に向かう電車をホームの向かい側にある蕎麦屋を見つめながら待っていた。 (予備校に行かなくては。)そう思って足は歩…
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