徒然草

徒然草

徒然草 ディズニーの備忘録

お母さんが大阪から遊びに来た。
東京駅で待ち合わせをして、改札から出てくるお母さんを見たときは
前日のお酒がかなり残っており、私はまだ酔っ払っていた。(すぐ二日酔いがバレた)
同時にお父さんも仙台から1日だけ遊びに来た。(こちらもすぐ二日酔いがバレた)

 

その日は観光したりご飯を食べたりうろうろしていたが、
昼から飲むのが好きなお母さんとお父さんは「ビール」という言葉に財布が緩む。喉が鳴っている。
私はそれを見ながらオレンジジュース、ペリエを繰り返していた。胃が元に戻らない。

 

父は仙台に帰り、お母さんが家に泊まった。
「ほんま朝早なってん。ごそごそするけど許してな〜」と言われ、「ん」だけ返して寝た。
次の日、確かに6時には起床していて、珈琲を淹れたり掃除をしてくれたり布団畳んだりと
忙しく狭い部屋をうろうろしていた。(のを私は布団から見ていた)

 

約束の起床時間になり3度寝していた私も起き、ディズニーシーに行った。お母さんからのリクエスト。
通勤時間とだだ被りだったため、バスタ新宿からディズニーシー行きのバスに乗って向かった。
後ろの席が大阪のギャル二人で、見事なゲス話を大声で披露。これじゃあ通勤電車の苦痛と変わらないじゃないか。

 

到着する直前、お母さんがはしゃぎ始めた。
「あかん、これは、アガる」
“アガる”なんて言葉使うんや〜と言いながらも私も内心かなりアガっていた。

 

「チケット買わなな〜」とはしゃぐお母さんを横目に「ほら」と渡す。
前もって取っておいた会社のコピー機で印刷したA4サイズのチケット2枚。
「え〜取っといてくれたん!ありがとう〜!」
よし、段取り完璧だ。

 

入っていきなりミッキーと出くわす。
「あかん、アガるわ〜!アガるわ〜!」
ミッキーの段取り完璧だ。

 

天気もよかったから、ベネチアの水面が光る。(シーの中)
とりあえずファストパスは取っておけば良いんでしょ、というノリで取ったニモのアトラクション。
そのあとにインディージョーンズ取りに行こう、としていたのだが、ファストパスのルールを忘れていた。

 

< 1つ取ったら、次取れるのは2時間後 >


わあああああ。段取り失敗。結局インディージョーンズは乗れなかった。
っていうか、アトラクションは300分待ちがほとんどで、並ぶのが嫌いな弊親子は並べなかった。
結局、「アトラクション以外をを全て制覇する」という遊びになった。

 

「思ってたより混んでたし、アトラクションはしゃーないよ」 

そうやって母は言うが、私はだだ凹みだった。
朝早くごそごそしていたお母さんを横目に3度寝していた自分を恨んだ。早く出ておけばよかった。
ファストパスの取り方を調べていなかった自分を恨んだ。チケットを取って満足するな。

 

親の前ではどうしても全部さらけ出してしまう。
テンションが下がったままアゲることがうまくできず、
シーを出て、六本木ヒルズに。東京を一望するも、
スカイツリーを見つけることができず、またもや悶々としてしまった。

 

次の朝、お母さんが帰った。
駅で何度も振り返って手を振るお母さんに、ミッキーばりの笑顔で見送った。

 

帰り道、「あんたとおったら何でも楽しいから、そんな気張らんで」とラインがきた。
次の日、「あんたに買ってもらったミッキーのコップ、珈琲美味しく感じるわ」とラインがきた。
また次の日、「お婆ちゃんとランチしてた時にディズニーの話したら
“ええ娘になってくれたな〜”ってお婆ちゃんが泣いてたよ」とラインがきた。

 

 

次は朝イチでディズニーでリベンジしような、お母さん。

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