徒然草

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地方な徒然草 高知編

社会人になる前は「出張行きたいです〜、新幹線乗りた〜い、飛行機乗りた〜い」って言ってたものの、こんなに行けると思っていなかったし、そもそも一人で行くとは思っていなかったので、一人で考えることも多く、なので独り言と観察録を徒然草にしてみる。

 

高知に到着したのは月曜日の朝。空港が好きだし時間不安症なので始発で向かって昼には到着してた。ホテルに荷物を置いて準備して、ある新聞社にノックをし、高知飛び込みキャラバン(新規営業回り)がはじまりはじまり〜

 

偶然にも(というか朝早くて)眠気眼の事務のおばちゃんと年老いた支局長がいて、お茶出してくれた。「ゆ:高知は初めてなんです、さっき着いたんす」「支局長:おお、そうなんけ、高知っちゅーたら龍馬やぞ、そこに生誕の地があるから行ってみなさい」

 

言われるまま行ってみたら、ふっつうに大通りに面してて、ベンチと碑と散歩してるらしいおばさま、以上。碑(というかただのちょっと大きな石)をベンチに座って見てると、知らない50歳ぐらいのおじさまが声をかけてきた。

「爺:あんた、龍馬のフアンかえ?」「ゆ:あー違いますね」「爺:なんや、あんたにしたらただの石やな、はっ」と吐き捨てられ、私の目の前を通って行った。(おじさまの腰曲がってたから龍馬の碑はずっと見せてくれていた)

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その後も飛び込みでキャラバンし、お昼にひろめ市場で鰹のたたき定食を一人サラリーマンと大学生に紛れながら食べた。絶品だったのに誰にも共有できないの悔しくて、隣に座ってた大学生サークル合宿(という名のイチャイチャ合宿)に「これ、美味しいね」って声かけた。「大学生男:美味しいっすよね、マジカツオっす」「ゆ:…そうやな、カツオやな」ランチ終了。

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高知って、ちんちん電車(路面電車のこと)あるんのだが、これがマジ使えない。ここ走ってないのかよ、とか、本数少なすぎて怒、的なことが多くてタクシー使うじゃん?タクシーのおじさまが逐一観光してくれんの。あそこの店はマジうめえぞ、とかこの橋は昔船が通ってたからなかったんじゃ、とかあそこの店の女将はべっぴんじゃ、とか。

 

タクシーおじさまにお勧めされた居酒屋に夜ひとり入ったんだけど、リーマン多すぎて絡まれまくって疲れた。ご飯がおいしいことと、奥にいる女将がべっぴんだったことだけが救いだった。

 

ホテルに帰って会社メール開くと、部の1年生から「本日の日報」がいつも通り送られてきてるの見て、去年の今ごろ私何書いてたっけ?って思い返し、メール掘り起こしてみた。(うちの部署の1年生はエクセルで日報つけて部内にシェアする)

同じイベントを去年は3人体制でやってたな、とか、出張中に先輩が鬱で倒れて引き継ぎもなく一年目なのに芸能案件一人でやらざるをえなかったなとか、出張から帰ったら疲労で高熱で寝込んだな、とか。いろいろ思い返してエモーショナルがスタート。

外出て目の前の居酒屋に入って一杯だけ呑んで一服しながらまたエモーショナルがスタート。去年の秋が理想と現実のギャップを始めて感じた時で、きつかった。お仕事では強がってた分、夜になると弱かった。大人の余裕が早く欲しいと思った。

 

次の日、朝から「どう?調子は?」って言いながら先輩が来た。

(別にわざわざ来てもらわなくてもよかったな〜)と思いながらそそくさ私の高知出張は終了しました。