徒然草

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地方な徒然草 お父さんの仙台編

9月から11月は出張が続くので、この高知から1ヶ月経たずうちに仙台に行きました。

yu1h.hatenablog.com

 出張ストーリー2、仙台な休日編。

 

私はお父さんが仙台に単身赴任してるので、実家大阪と一人暮らし東京と単身赴任仙台の一家3拠点生活をしている。偶然にも仙台が出張だったので、前乗りして休日をお父さんと過ごした。

 

お父さんは寡黙であまり喋らない。でも相手の言いたいことをすくい取るのがすごく上手で卑下もしない。安定感。子どもからすると安定感はすごく心地よく、母からすると面白くないとのこと。(ドラマ昼顔にハマる理由も正直わかる)

 

お父さんが言葉を発せず、首をすくめ、手首だけクイッと上げて「よっ」ってする姿がすごく好きだ。すごくすごく好きだ。何故かわからないけど胸がトクンと跳ねる。この間実家の大阪に帰った時に、弟が新大阪で車にもたれながら同じように「よっ」と待っていた時は(親子揃って私をドキドキさせてこの野郎め…)と心底、トキめいた。

 

そんなお父さんと仙台駅で「よっ」と落ち合い、早速、車で「御釜」へ向かった。五色岳に囲まれた火山口に雨水とか溜まってるのだけれど、時々沸騰しているらしい。もしも転げ落ちた後、熱湯溺死はやだなと思った。

御釜名物「薄いビニール袋に入れた熱々の焼きとうもろこし」がおいしかった。口の中より手を火傷した。

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その後温泉に行った。待合室でぼーっとしていた時のシーンが忘れられない。みんな畳の上で寝転んだりテレビ見ながら牛乳飲んだりしていて、例外もなく私も父もそれをした。隣では3歳の女の子と8ヶ月の男の子が寝ているパパの周りをぐるぐる回っていた。

可愛いね〜なんて父と話してて、可愛さに我慢できなくなった私はついに8ヶ月の男の子の手を無言で握った。胸がときめいた。父の「よっ」の姿を見たときに似た胸の締め付けられ方。要は、愛おさだ。

おとなしかった8ヶ月(名前わからないからこう呼ぶしかない)を自分の膝の上に乗せ、ほっぺをクイクイと触ったり、いないいないばあをしたり、一人幸せだ〜と口にしながら浸ってたら、父も8ヶ月を可愛いね〜と言いながらクイクイと触ってきた。

途端、無性に父がおじいちゃんになるんだって事実が頭の中に駆け巡った。そうか、私が誰かと結ばれて奇跡にも巡り合ったらこうやって膝の上に赤ちゃんを抱いて幸せを感じて目の前の父がその赤ちゃんのおじいちゃんになって。私も赤ちゃんに「この人がおじいちゃんですよ」と教えるんだ、と思ったら、すごく自分が大人になったのだ、と思った。

 

その晩は仙台に帰り、日本酒交わしながらカウンター寿司を食べ、しっぽりと語ってバイバイした。恥ずかしいから言葉にはしなかったけど、ここまで育ててきてくれてありがとう的な気持ちになった。

 

次の日も仙台だったので、また父を誘って夜飲みに行った。昨日の今日、ということもあり、会った時から少し小っ恥ずかしさを感じながら飲んでたら、テンションが上がり飲みすぎた。

そして記憶を飛ばし、私の仙台出張は終了しました。